ガムベース
食品添加物のなかには、用途名併記で表示されるものと、一括名表示が可能な食品添加物があります。たとえば、甘味料の場合、たとえば甘味料のひとつ「アスパルテーム」を使用した場合、「甘味料(アスパルテーム)」というように、用途名とその物質を併記します。一方、ガムベースのように一括名表示が可能な食品添加物の場合は、ただ「ガムペースト」と表示するか、あるいは具体的に「チクル」と表示されることがあります。
ガムベース
ガムベースというのは、チューインガムの噛み心地を決める素材です。チューインガムは、いろいろな素材の配合比率をかえることで独特な噛み心地を決めるのです。
チューインガムには、咀嚼力を強化し、唾液の分泌を促進する効果があります。その他、眠気防止、口臭の除去にも有用されます。
ガムベースの種類としては、主成分はチクルなどの樹脂類です。その他、弾力感をますためのゴム類(例:ポリイソブチレン)、固さやなめらかさを調節するワックス類、などがあります。
主なガムベース
●チクル
特有の香りをもった褐色~茶色に濁った色の塊です。水に不溶性です。サポジラという植物の樹液を煮詰めて脱水し、精製して製造したものです。
一括して、「ガムベース」と表示されるか、あるいは物質名によって「チクル」と表示されます。
●酢酸ビニル樹脂
チューインガムに適した樹脂で、適度の弾性と粘性を与える効果があります。風船ガムでは、被膜形成作用があります。
主な使用:チューインガムなどに用いられます。
表示:一括名で「ガムベース」と表示されるか、あるいは物質名で「酢酸ビニル樹脂」のように表示されます。
苦味料
味覚には、甘味、酸味、塩味、うま味、そして苦味があります。苦味は、強すぎると敬遠されますが、適度な苦みは、味にしまりを与え、食品のおいしさを増す効果があります。
たとえば、ビールの味を特徴づけるホップの苦味や、チョコレートの味を引き立てるテオブロミンなどです。
また、胃酸や消化酵素の分泌を促すとも言われます。
苦味料として用いられる食品添加物には、次のものがあります:
・テンペン類・・・ホップの雌花からつくるイソアルファー苦味酸など。
・アルカイド・・・コーヒーやココアの豆、お茶葉からつくるカフェインなど。
・フラバノン配糖体・・・グレープフルーツの果皮からつくるナリンジンなど。
・テンペン配糖体・・・ゲンチアナの根からつくられるゲンチアナ抽出物など。
●カフェイン
コーヒーの種子やお茶の葉から抽出、分離、精製して製造される苦味料です。白色の粉末、あるいは結晶で、無臭です。
主な使用:コーラ飲料やチューインガム、など。
表示:一括名で「苦味料」と表示されるか、あるいは物質名で「カフェイン」と記されます。
●ナチンジン
グレープフルーツなどの果皮や果汁などから抽出、分離されます。かんきつ類の苦味成分で、無色、または淡い黄色を帯びた結晶です。
スポーツ飲料のミネラル類は、グレープフルーツのナリンジンの苦味とよく合います。
主な使用:清涼飲料水、チューインガムなど。
表示:一括名で「苦味料」または物質名で「ナリンジン」と記されます。