食品添加物は、1.用途名を併記しなければならない食品添加物(甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤)と、2.一括名表記が可能な食品添加物(イーストフード、ガムペースト、かんすい、苦味料等、酵素、光沢剤、酸味料、チューンガム酸化剤、調味料、豆腐凝固剤、乳化剤、ph調整剤、膨張剤)、および3.その他の食品添加物(強化剤、結着剤、香辛料抽出物、殺菌料、酸・アルカリ剤、消泡剤、抽出溶剤、離型剤、ろ過助剤)に大別されます。
強化剤
強化剤は、3.その他の食品添加物のなかのひとつです。ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、人間の生理作用と健康にとって欠かすことのできない栄養素は、日常の食品のなかで摂取するのが基本ですし、理想ですが、不十分なことがあるため、加工食品のなかで補給するために強化剤が利用されます。
栄養強化の目的で食品添加物が使用される場合、表示は免除されます。ただし日本農林規格では、食品によってたとえ栄養強化の目的でも表示を義務付けています。
結着剤
結着剤は、ハムやソーセージ、麺類、魚肉練り製品、漬物、水産缶詰、など、に用いられています。使用目的は、ハムやソーセージ、麺類、などの組織を改良する、すり身が冷凍によってたんぱく質が変性するのを防止する、解凍時の離液(ドリップ)の防止、水産缶詰でガラス状に塩分が析出する(ストラバイト)のを防止することです。使用されたリン酸塩は物質名が表示されます。
香辛料抽出物
このうち、3の「その他の食品添加物」に分類される、香料抽出物は、天然の香辛料のなかの有効成分を抽出または蒸留して濃縮したものです。食肉加工品やインスタント食品、冷凍食品などの調理加工品や、調味料などに用いられ、食欲増進、おいしさを強化する効果があります。
オールスパイス、シナモン、クローブなどの香味を主体するものと、コショウ、トウガラシ、わさびなどの辛味を主体するものがあります。
表示は、「香辛料抽出物」あるいは、「スパイス」「香辛料」などと記されます。
殺菌料
殺菌料として用いられる食品添加物は、大きく2つに分かれます:
1.塩素系・・・野菜類や魚介類に用いられる次亜塩素酸ナトリウムなど。
2.酸素系・・・かずのこなどに使用される過酸化水素など。
殺菌料は、食品やその原料、製造用機器、器具などを汚染している微生物を、短時間で殺菌し、食中毒などを防止するために用いられます。殺菌した時点では、味や臭いに異変が生じますが、使用後には完全に分解されるか、あるいは除去されるため食品の風味に影響はありません。したがって加工助剤となり、表示は免除されます。